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FIFAランク35位の格上、ウクライナと激突!各選手分析【日本vsウクライナ:マッチレポート】

どうも、JECです。

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今回は、ウクライナとの親善試合について、日本の各選手分析と総括、今後の課題についての記事になります。

よろしくお願いします。

※かなり乱雑な文章ですが、ご了承ください。

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試合全体を通して

結果は1-2の敗戦。

マリとは、さすがにビルドアップの精度が大きく異なるウクライナ。ダイレクトプレーを使ったチャンスメイクの質が高い。
とくに中盤はスペースの共有という点で、選手がスペースに入る→その選手が動いてできたスペースに選手が入るの繰り返し。

CBがワイドに開いて、コノプリャンカやジンチェンコなどハーフスペースを狙ったくさびを入れるシーンがあり。
コノプリャンカはアタッキングサードで意外性を出せる選手で、なおかつ酒井の裏を突くオフでのプレー精度の高さを見せた。

また、中盤のデュエルがマリ戦とは比較にならない。ジンチェンコをはじめ、プレーの判断にもたついた時点で掻っ攫われる。



日本、各選手分析

川島
コーナーで、飛び出たにも関わらず触れないシーンもあった。
果敢な飛び出しを見せるシーンもあったが、やみくもに出るべきではない。



長友
やはり課題はビルドアップ能力。ボールをもらう前の段階でプレーの選択肢を確保しておくべきで、もらってから考えるシーンが目立った。無理なら簡単に下げて作り直す、ビルドアップの基本。効果的なダイレクトプレーもなく、いつものように縦へ持ち上がるビルドアップのみ。

とにかく、ボールを持ってから悩む時間が長い。というか、相手がはめにくる中で、悩む時間があってはいけない。



槙野
マッチアップに前を向かれるシーンもあり。
同点弾。裏のスペースへの対応が曖昧なウクライナの弱みを露呈させた。



植田
本田へのハーフスペースを狙った縦パス。
不用意な逆サイドへの、パスをカットされるシーンが散見された。必然的にポゼッション率は落ち、もたれる時間が増える。
体を投げ出す守備、ただ、投げ出す必要が本来あったのか。カバーのポジショニングについて、ボールウォッチャーになるシーンが目立ったので、カバーの意識について、見直す必要がある。



酒井(高)
代表になると、かなりポカをする。前半だけで5回程度裏を取られた。
本田が自由にポジショニングを変えて受けどころを探す、出来たスペースを共有。ダイレクトプレーでチャンスメイクするシーンもあり、攻撃面では比較的良いパフォーマンス。



山口
本田が柴崎に連動して中盤へ規制をかけにスライドした際に、そのサイドのスペースを埋めるシーンがあり、高い運動量で気の利いたプレーを継続して行った。

セカンドボールに対して、先に拾われた後の「前を向かせない」プレー。
縦への規制をかけられていた。

攻撃面では焦ってくさびを入れるシーンがあったが、無理なら戻す、自分で行けるなら自分で行く、バリエーションを見せたかった。



長谷部
ビルドアップで横への揺さぶりを意識した、ボールへの絡みをみせたが雨の影響もあってか、相手に横パスしてそのままフィニッシュまでもっていかれる、イージーミスが目立った。深い位置での、横パスを掻っ攫われると、周りの選手はネガティブトランジションについてポジショニングできていないので、一気にゴールまでもっていかれる。

後半、久保がサイドで張った状態でボールを受けてからの、サポートの意識が高く、クロスを上げるシーンもあった。
前半のミスを修正した自己分析能力は流石。



柴崎
個人での規制は積極的に行えていたが、本田や杉本との連動、組織での規制は曖昧なシーンが目立った。
セットプレーでの、プレスキックの精度は高いものを持っていて、ウクライナの裏のスペースをつく見事なキックを見せた。

個人の展開力、ドライブ(前へ運ぶ目的のドリブル)が求められていたが、パスで逃げるシーンが目立った。



本田
サイドで起点になり、そのままカットインし中央に流れたときにできる、右サイドのスペースを柴崎が活用するシーンでは、ゴール前まで迫ることができる。左で作って(相手を引き付けて)逆へ展開するシーンのうちいくつかは、このような本田のカットインからできたもの。

植田から本田へ、ハーフスペースで受けるシーンがあったものの、その後のサポートのイメージをまわりと共有できていないので、その部分で改善が必要。半身になってダイレクトプレー、杉本との意思疎通が必要。



原口
ダイブの仕方が完全にロッベン。前半、仕掛けのシーンで長友へラストパスをするシーンがあったが、出来ればシュートまで持ち込んでほしかった。以前の記事でも触れたように、中島や宇佐美と比較して、フィニッシュワークまでのイメージでは劣る。目の前の相手一枚を抜くイメージはできているが、シュートまでのイメージの質は微妙。
後半のペナルティアリアでとられてシュミレーションをとられてしまったシーンでは、アグレッシブるな仕掛けも見せた。

後半になって、ハーフスペースの低い位置までボールを受けにきて起点になるシーンも見られたが、フィジカルの弱さを露呈しボールをロスト。

献身性については、乾と同様、申し分ないが、無駄走りも多少目立つ。オフ時のネガティブトランジションを意識したポジショニングを徹底すれば、改善の余地あり。

長友との連携は課題。(というか長友のビルドアップ能力のなさ)



杉本
敵CBへプレッシングするも、縦への規制をかけられていないのでワンタッチで剥がされる。なにも考えずにただ走って規制しに行っているだけ。周りとの連動も期待できないので、無駄は走りになっていて、「ただ走ればいい」日本の育成年代の縮図のような守備をした。

ボール奪取後慌てて杉本に蹴る、サポートがいない→とられる(もしくはファールがもらえる)シーンが多い。



小林
サポートの意識、規制のかけ方は杉本の完全上位互換。
中島へ落したシーンは、プレーの選択肢を事前に持っている証拠。



久保
ハーフスペースの活用はなし。基本的に張った状態で、柴崎などセントラルからの展開を待機。



中島
トップ下での起用。
セットプレー時のプレスキックの精度は流石。
少ない出場時間で、また抜きシュートなど、随所でスキルの高さを見せつけた。ファンタジスタ



三竿
消極的なプレー、逆サイドへのパスを躊躇するシーンがあった。

まとめ

バックライン全体を通して、(酒井は比較的ダイレクトを使って判断は早かった)ビルドアップ能力が皆無で、攻撃を組み立てるイメージがまったくもって共有されていない。特に、長友のビルドアップ能力は相当低く、左サイドで作るというよりは、左サイドで時間がかかって、相手が食いついていたイメージ。本田圭佑はハーフスペースに顔を出したり、サイドからのカットインでバリエーションを作った。ただ、フィニッシュまでもっていったシーンは前半の一回のみ。チームを通して、フィニッシュまでもっていけるのは、逆サイドからの展開ばかり。バリエーションのなさは本番までにどう改善するのか。

ウクライナは完全格上というのがはっきりわかりました。ヤルモレンコという大エースを除いてこの結果。

日本は今回のテストマッチ、収穫は中島の活躍をはじめ、沢山あったと思います。
ただ、それ以上に露呈した課題の多さ、それを本戦までにどれだけ修正できるか。

今後のハリルの動向に注目です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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